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令和5年第2回区議会定例会での発言

更新日

2023年6月13日

(令和5年6月6日(火曜日)、第2回区議会定例会本会議で述べた長谷部健区長の発言を掲載します。)

令和5年第2回定例会 区長発言
 
区民の皆さまの温かいご支援を賜り、再び渋谷区長として3期目の区政運営の重責を担うことになりました。地域でさまざまな世代が交わり渋谷区らしい価値や文化を生み出していく、そのようなまちづくりを推進し、諸先輩方が築かれたこの渋谷区政に創造性を加え発展させ、次の世代に継承させていく責任と重みを意識し、これまで以上に汗をかいていく所存です。
 
1 新型コロナウイルス感染症
5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類相当から5類に移行したことに伴い、令和2年2月に設置した渋谷区新型コロナウイルス感染症対策本部を廃止しました。この3年間、行動自粛や営業自粛、患者対応などにご協力いただいた区民、医療関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。今後は、入院調整やワクチン接種などポイントを押さえたメリハリのある感染症対策を継続し、ウイズコロナの生活における効果的な支援を行なってまいります。
 
2 福祉
(1)コロナ禍における取り組み
コロナ禍にあっても福祉サービスの停滞、低下を招くことのないよう、さまざまな施策に取り組んでまいりました。先駆的な事業として、民生委員へのタブレット配付や、高齢者のデジタルデバイド解消のためのスマートフォン無償貸与の実証事業、デジタル活用支援員を育成して対応するスマホサロンなどを展開してきました。また、区内11か所の地域包括支援センターにおいて障がい分野の相談を開始するとともに、福祉なんでも相談窓口を開設して、相談機能の拡充を図っています。
福祉施設では「恵比寿西二丁目複合施設」、「かんなみの杜(もり)・渋谷」を開設するとともに、現在、神宮前三丁目に、一つは特別養護老人ホームを中心とした高齢者施設の誘致、もう一つは、重症心身障がい児 ・者、および、医療的ケアを要する方への支援も行う障がい者施設の整備をそれぞれ進めています。
生活困窮者支援については、ハウジングファースト事業をはじめ生活困窮者の自立に向けたさまざまなサポートに取り組むとともに、新型コロナウイルスの影響や物価上昇による生活困窮への支援として、各種給付金の迅速な給付に努めています。
(2)高齢・介護・障がい・権利擁護分野の計画の見直し
高齢・介護分野では「第9期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画」の策定を行います。高齢者に対する各種事業を提供することに加え、適切な介護保険料の算定に努めてまいります。
障がい分野では「渋谷区障がい福祉推進計画(2024~2026年度)」の策定を行います。国の基本指針を踏まえ、地域共生社会の実現に向けた取り組みを検討してまいります。
また、権利擁護分野では「成年後見制度利用促進基本計画」の策定を行い、制度の利用が必要な人への支援や理解促進を図っていきます。
(3)福祉施設における物価高騰対策事業
物価上昇が続く中、事業者の経営が圧迫されており、サービス低下にもつながりかねない状況が危惧されています。そこで、昨年度に引き続き、事業者の事業継続を支援し、利用者に対するサービス水準を維持するために必要な補正予算案を本定例会に上程しています。

3 子育て支援
(1)子育て世帯生活支援特別給付金事業
低所得のひとり親世帯や子育て世帯における食費などの物価高騰に対する生活支援を行う観点から、対象児童1人当たり一律5万円の特別給付金を早期に支給するため、予備費を活用し、専決処分で事業を進めました。申請が不要の方に対しては、5月9日から給付金のご案内を送付し、5月31日から順次振り込みを開始しました。また、申請が必要となる方に対しては、6月中旬を目途に申請の受け付けを始めます。
(2)本町四丁目こども園(仮称)
当こども園は、令和7年度に開設予定の公私連携による幼保連携型認定こども園です。設置・運営事業者として、学校法人渋谷教育学園を選定しました。区立本町幼稚園の果たしてきた役割を継承しつつ、更なる就学前ぜん教育の充実に努めてまいります。

4 教育
教育は未来への投資であり、「未来の学校」プロジェクトを引き続き進めてまいります。児童生徒用タブレットや教育ダッシュボードなど、本区の教育は我が国のICT教育のトップを走っており、グローバル社会を生きる子どもたちが、渋谷から世界の舞台へと羽ばたいていけるよう、新たな学びの場となる最先端の教育環境を整備します。
また、シブヤモデル「未来の学校」は、学校施設を地域に開放する前提で設計し、地域の皆さまが学校というパブリックスペースを共有する地域コミュニティーの核となる施設です。今後何十年にもわたり地域のランドマークとなるよう校舎のデザインにもこだわっていきたいと考えています。

5 二の平渋谷荘
二の平渋谷荘は、稼働率90%を超える区民保養施設として、高齢者や家族連れなど多くの皆さまにご利用いただいています。しかしながら、老朽化により設備や建物に経年劣化が見られることから、6月末で一時閉館し、リニューアル工事を実施します。客室やロビーなどの全面的な改装を実施するとともに、サウナ室の新設や、人気の高い施設であることから客室も増設する予定です。オープンの時期は、令和7年夏ごろとなる見込みです。

6 駒テラス西参道
6月10日、首都高高架下施設「駒テラス西参道」がオープンします。将棋文化の普及振興を通じて、伝統文化の発展および地域の魅力向上に寄与することを目的とし、「文化と日常が出会う、新しい一手。」をコンセプトに、将棋文化とまちの日常が解け合う新しい施設として、日本将棋連盟が施設の管理運営を行います。
また、ホールやスタジオが備えられ、日本将棋連盟が企画するイベントなどを実施しない時間帯には、区民の活動場所としてご利用いただき、地域の活性化やにぎわいの創出につなげてまいります。今後、区民が施設を利用する際に、区の施設予約システムから申請できるようにするなど、利便性向上に努めていくとともに、イベントや教室・展示・映像配信など、将棋を通じた魅力ある施設として、さまざまな企画を実施しながら、日本将棋連盟が目指す「観(み)る将(しょうの)聖地」も実現していきます。

7 ふれあい植物センター
渋谷清掃工場の地域還元施設「渋谷区ふれあい植物センター」は、7月のリニューアルオープンを目指し、6月から館内の植栽工事に入ります。植物の観賞にとどまらず、「栽培・収穫・消費」の流れを感じ取れる植栽を計画しており、新たなプランとして、果物の実のなる樹木を取り入れる予定です。果実が樹に実る様子や、その花や葉を見る機会は少ないので、ぜひ、実物をご覧いただきたいと思います。現在、当施設の指定管理者「アーバンファーマーズクラブ」が、区民に喜ばれる施設の実現に向け準備を進めており、館内の水耕栽培施設や屋上農園などにおいて、野菜などを栽培し、その収穫体験など、さまざまなイベントやワークショップを予定しています。どうぞ、ご期待ください。

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