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HIV/エイズ・性感染症について

HIV/エイズ・性感染症についての案内ページです。

更新日

2024年5月14日

HIV/エイズの現状

2022年、東京都内におけるHIV感染者およびAIDS患者を合わせた届出報告数は288件、全国の約33%でした。そのうち、日本国籍男性は81.6%、男性同性間の性的接触による感染が75%でした。年代別で見ると、都内HIV感染者はこれから社会を担っていく20歳代~30歳代に多くなっており、都内AIDS患者は30歳代~50歳代に多くなっていますが、20歳代のAIDS発症も報告されています。

国籍別・性別割合(都内)                     
2022年の東京都内におけるHIV感染者およびAIDS患者を合わせた届出報告数は288件で、そのうち日本国籍男性は81.6%でした。
感染経路別割合(都内)
感染経路別割合は、男性同性間の性的接触による感染が75%でした。
HIV患者の年齢別推移(都内)                          
年代別で見ると、都内HIV感染者はこれから社会を担っていく20歳代~30歳代に多くなっています。
AIDS患者の年齢別推移(都内)
都内AIDS患者は30歳代~50歳代に多くなっていますが、20歳代でのAIDS発症も報告されています。
(注1)HIV感染者とは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した人。
(注2)AIDS患者とは、HIV感染により免疫力が低下し、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、様々な病気を発症した状態の人。

HIV/エイズとは

HIV感染とは、体の中にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が存在している状態をいいます。自覚症状がほとんどないため、本人が気づくことは困難です。エイズ(AIDS)とは、HIVによって体の免疫力が低下し、その結果として、本来なら自分の力で抑えることのできる病気(日和見感染症)など様々な合併症が出た状態をいいます。ただし、その場合も合併症治療を行い、また、HIV感染の治療により免疫力を回復させることができます。

感染経路

HIV感染でもっとも多いのは、性行為による感染です。性行為といっても、性器や肛門、口腔を使った性行為などいろいろあり、性行為を行う全ての人に感染する危険性があります。HIVは、感染している人の血液や精液、膣分泌液に多く含まれていて、粘膜や傷口から感染します。また母子感染や注射針の回し打ちなどの血液を介しての感染もあります。

治療

HIV感染症とエイズの治療は急速に進歩し、早期治療を開始したHIV感染者は健常者と同等の生活を送ることができるようになりました。さらに、抗HIV療法は他人へHIVを感染させる危険性を減らすことが分かりました。そのためにも、HIVを早期に発見して適切な治療を開始することが必要です。心配なことがあったら、すぐにHIV検査を受けましょう。
HIV/エイズに関する情報は、API-Net エイズ予防情報ネット「HIV/エイズの知識 エイズQ&A」(外部サイト)をご参照ください。

予防

HIV感染症の予防には、コンドームを正しく使用することが最も有効な手段です。

梅毒が急増しています!

東京都における2023年の患者報告数は、感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い3,701人でした。
男女別患者報告数推移(都内)
東京都における2023年の患者報告数は、感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い3,701人でした。男性が2409人、女性が1292人でした。
(注1)グラフ内の数字は患者報告数です。(2024年1月18日現在)
(注2)2006年は第14週(4月3日)以降の報告数です。
出典:東京都感染症情報センター

梅毒について

感染しても症状がない・痛みやかゆみがないことがあります

梅毒に感染しても、症状がない、皮膚に症状がでても痛みやかゆみがないことがあります。また、最初の症状は1か月ほどで自然になくなるため、気が付かないことや、治ったと思い込むことがあります。心当たりがあるときは、梅毒検査を受けましょう。症状が既にあるときは、医療機関を受診しましょう。

症状がなくても感染します

自覚症状がなくても、症状が自然に消えてしまっても、治療をしない限り梅毒の病原体はからだの中から消えていません。自覚症状がないときにパートナーに感染させてしまうことや、梅毒に感染している自覚症状のないパートナーから感染することがあります。

パートナーも治療することが大切です

自分だけが治療してもパートナーから再感染する、またはその逆もあるので、パートナーも完全に治すことが必要です。

何度でも感染します

梅毒は治療をすれば完治する病気ですが、病原体の性質上免疫はできないので、感染を繰り返すことがあります。治療した後も、引き続き、コンドームを正しく使用し、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。また、症状がなくても、検査を受けることで、早期発見・早期治療ができるので、定期的に検査を受けましょう。

妊娠中は特に注意!お腹の赤ちゃんへの感染について

梅毒に感染している妊娠中の女性から、梅毒がお腹の赤ちゃんに感染してしまうことがあります。お腹の赤ちゃんに感染すると、死産や早産、新生児死亡、障害を持って生まれることがあります(先天梅毒)。妊婦健診は必ず受けましょう。

性感染症とは

「性行為で感染する病気」を総称して、性感染症といいます。現在、性行為は多様化しており、普通の性器の接触による性交だけではなく、フェラチオやクンニリングスといった口腔性交(オーラルセックス)や肛門性交(アナルセックス)などの性的な接触で感染するすべてが含まれます。

予防について

性行為による感染を防ぐには

コンドームを正しく使用して、精液や膣分泌液、血液などが直接触れないようにすることです。また、口腔性交(オーラルセックス)や肛門性交(アナルセックス)でも感染することがあります。どんな性行為においても、コンドームを正しく着用することで感染リスクを低下させます。

NO SEX SAFE SEX SAFER SEX

  • NO SEX(セックスしない)

不特定多数や見知らぬ相手とは性行為をしないといったような、ノーセックスも予防のための選択肢の一つです。

  • SAFE SEX(安全なセックス)

今は特定の相手しかいなくても、過去に他の人と性的接触があれば、過去のパートナーからの感染の可能性があります。ふたりとも感染がないことを確かめておくことが大事です。

  • SAFER SEX(より安全なセックス)

コンドームを正しく使うことが感染の予防に有効です。

コンドームの正しい使い方

  1. コンドームには使用期限があり、熱や摩擦の多い所は保存に適さない。
  2. 爪でコンドームを傷つけることがあるので、きちんと爪を切っておく。
  3. コンドームを傷つけないように取り出す。
  4. 精液溜まりを軽くつまみ空気を抜く。
  5. 勃起したらすぐに、ペニスにかぶせる。
  6. ペニスの根本にたるんだ皮膚が残らないようにしっかりかぶせる。
  7. 射精後はペニスが小さくなる前に抜く。
  8. ティッシュなどに包んできちんと捨てる。


・コンドームには使用期限があり、熱や摩擦の多い所は保存に適さない。・爪でコンドームを傷つけることがあるので、きちんと爪を切っておく。・コンドームを傷つけないように取り出す。・精液溜まりを軽くつまみ空気を抜く。・勃起したらすぐに、ペニスにかぶせる。・ペニスの根本にたるんだ皮膚が残らないようにしっかりかぶせる。・射精後はペニスが小さくなる前に抜く。・ティッシュなどに包んできちんと捨てる。

性感染症とはどんな病気か

各疾患について、分かりやすく説明している東京都性感染症ナビ(外部サイト)のページにリンクします。

HIV抗体検査/性感染症検査

検査のご案内

渋谷区保健所

渋谷区保健所では、HIV抗体検査(梅毒・B型肝炎・クラミジア病原体検査の同時実施可)を匿名・無料で実施しています。
HIV・性感染症検査についての案内ページはこちら

東京都新宿東口検査・相談室

東京都新宿東口検査・相談室では、平日の夜や土曜日・日曜日にHIV検査を行っており、梅毒の検査も同時にできます。(匿名・無料・予約制)
詳しくは下記ホームページをご確認ください。
東京都新宿東口検査・相談室(平日、夜間、土・日/HIV・梅毒検査)(東京都保健医療局)(外部サイト)

性感染症Q&A

Q1.性感染症は、膣性交以外で感染しますか?

A1.病気によっては、膣性交以外の性行為でも感染することがあります。性感染症は、フェラチオやクンニリングスといった口腔性交(オーラルセックス)や、肛門性交(アナルセックス)でも感染することがあります。

Q2.キスでも性感染症はうつりますか?

A2.相手がのどに淋菌やクラミジアを持っていても、軽いキスであれば感染リスクは低いと考えられます。口唇ヘルペスや梅毒でくちびる周辺に発疹がある場合はキスで感染する可能性があります。

Q3.性感染症は1回の性行為で感染しますか?

A3.病気によって感染力は異なりますが、1回の性行為でも感染することはあります。

Q4.なぜ、コンドームが重要なのですか?

A4.コンドームだけで、性感染症のすべてを予防することはできませんが、感染の危険性をかなり低下させることができます。

Q5.口腔性交(オーラルセックス)で性感染症のリスクを減らす方法はありますか?

A5.男性器にはコンドームの使用を、女性器にはラップなどを用いて口と性器の直接接触を避けることで感染リスクを減らすことができます。ただし、性器周辺の皮膚どうしの接触でも感染がありうる感染症(単純ヘルペス感染症など)では防ぎきれないこともあります。

Q6.ピルは、性感染症の予防に有効ですか?

A6.ピルは避妊のためのもので、性感染症の予防にはなりません。性感染症を予防するためには、コンドームを正しく使用することが有効であり、また、相手に使用してもらうことが重要です。

Q7.一度治療すれば、その後は感染しませんか?

A7.ほとんどの性感染症は、何度でも感染するおそれがあります。治療後も、性感染症の予防(コンドームの使用、パートナーの治療など)に気を付けなければなりません。

Q8.自覚症状がない人からも、感染することはありますか?

A8.自覚症状がはっきりしない性感染症もあります。自覚症状がない人から感染することもあります。

Q9.なぜパートナーも受診しなければいけないのですか?

A9.性感染症の多くは免疫ができません。このため、自分だけが治療しても、パートナーが感染していれば、再感染がおこります。

Q10.感染していないか不安なのですが、どうしたらいいですか?

A10.性感染症に感染しているかどうかは、検査で分かります。心配な方は、HIV抗体検査/性感染症検査をお受けください。もし、すでに症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。性感染症を担当する科は病院によって名称が異なります。受診は性病科や感染症科のほか、皮膚科、男性であれば泌尿器科、女性であれば産婦人科などでも診療しています。必ず受診前に医療機関に確認しましょう。感染症の治療で大切なことは、医師から「治った」と言われるまで、きちんと治療を続けることです。
HIV検査・相談マップ(外部サイト)より、全国の保健所や医療機関での検査・相談施設を探すことができます。

お問い合わせ

地域保健課感染症対策係

電話

03-3463-2416

FAX

03-5458-4978