ちがいをちからに変える街。渋谷区

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「ブロードリスニング」トライアルを実施しました

AIを活用して令和6年度区民意識調査の自由回答の全体像を整理しました。

更新日

2025年7月2日

このトライアルでは、昨年度(令和6年度)に実施した区民意識調査における自由回答欄(質問:「現在の「渋谷区」について、あなたが感じていること(満足していることや不満なことなど)について、どのようなことでも結構ですのでお知らせください。」)の回答データ(回答数:6,037件)を対象として、AIで自動的に全体像を整理して有意義な活用につなげる実証を行ないました。

「ブロードリスニング」とは

ブロードリスニングとは、大量で多様な住民の声を収集・分析して、政策立案に反映させる手法です。​従来は、手作業で多くの住民の声を取りまとめる作業には多くの時間を要していましたが、近年注目を集めるAI技術を活用することで、より効率的に整理して理解することができるようになりました。
今回は、「デジタル民主主義2030」プロジェクトで開発されている「広聴AI」というシステムを用いてトライアルを実施しました。

トライアル結果

  • 「広聴AI」を利用することで、大量の自由記述のコメントから回答の傾向を可視化し、全体像を把握しやすくなりました。
  • 潜在していた課題を発見し、対象を絞って効果的に深堀していくことができました。
  • 自由記述のアンケートやテキストの分析は、集計・分析に工数がかかるのであまり実施できていませんでしたが、「広聴AI」のように簡単に可視化・要約できると、もっと高頻度に実施することができるようになります。

ブロードリスニングにより自由回答を可視化したイメージ
自由回答欄の回答データをAIで分類し、グループごとに色分けしたプロット図で自由回答の全体像を表示しています。AIで分類されたグループには、「交通安全とインフラ改善の強化」、「商店街活性化と利便性向上」、「子育て支援と教育環境の改善」、「ゴミ問題と治安改善の具体策」、「高齢者支援と世代間交流の強化」などがありました。
トライアルに関する詳細資料

渋谷区長 長谷部健のコメント 

渋谷区では、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」を基本構想の未来像に掲げ、多様な価値観を尊重し、その多様性をエネルギーに変えていくことで、区民が誇りをもって暮らせるまちを目指しています。その取り組みの一環として、区民の皆さまから寄せられる多様なご意見を丁寧に受け止め、区政に反映させていくことが重要だと考えています。
これまで渋谷区では、全庁を挙げて積極的にデジタル化を推進してきました。具体的には、「渋谷区ポータル」を中心とした区政情報の発信強化、「渋谷マイポータル」や「LINE申請」などによる行政手続のオンライン化、さらには、ペーパーレス化による業務効率の向上など、さまざまな施策を展開しています。
今回、新たな取り組みとして、自由記述によるご意見を効率的かつ網羅的に集計・分析できる「ブロードリスニング」の手法による「広聴AI」のトライアルを実施しました。その結果、従来の方法では難しかった多様な声の可視化や論点整理が可能となり、今後の調査や政策立案における新たな可能性を見出すことができました。また、潜在的な課題の発見が容易になることで、検討すべき対象をより的確に見極める一助となると感じています。
今後も、誰もがデジタル化の恩恵を享受できる社会の実現に向けて、新たな技術や手法を積極的に取り入れながら、成熟した国際都市の実現に努めてまいります。

トライアル協力

このトライアルは、ブロードリスニング技術を含むAIの活用に深い知見を持つDXコンサルティング会社である、株式会社ブーツのご協力で実施しました。

お問い合わせ

広報コミュニケーション課広聴相談係

電話

03-3463-1290

FAX

03-5458-4920

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