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令和7年第3回区議会定例会

令和7年(2025年)10月1日号

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区長発言(抄)

9月17日(水曜日)の区議会定例会における長谷部区長の発言の一部を掲載します。

区議会定例会に登壇する長谷部区長
令和7年第3回区議会定例会

1 教育

(1)青山キャンパス

9月1日、「未来の学校」の第一弾となる青山キャンパス(注)が開校しました。青山キャンパスは、子どもたちが主体的に学び、探究できる「ラーニング・コモンズ」や、デジタルを活用して創作活動に取り組める「未来共創空間」、十分な広さを確保した3棟の体育館など、学習意欲や創造力を引き出す環境を整備しています。子どもたちには、この場所でさまざまなことにチャレンジし、多様で豊かな可能性を開花させてほしいと願っています。
(注)学校の建て替え期間中に使用する仮設校舎の一つ。

青山キャンパスのテニスコート
青山キャンパス

(2)教育ICT環境

9月から、既存校も含む全ての学校で、教育ICT環境を刷新し、子どもたちや教員に高スペックのタブレット端末を配備するとともに、学校業務のデジタル化を進めています。ICT環境の充実により、子ども主体の多様な学びと教員の働き方改革を一層加速させていきます。

(3)学校施設の建て替えロードマップ

現在、ロードマップの見直しに向けた検討を進めています。検討にあたっては、技術的な観点のほか、学校運営や児童生徒、地域への影響なども十分に考慮する必要があります。そこで、9月初めに、有識者や教職員、保護者など区民で構成する「渋谷区立学校建て替えロードマップ改定検討委員会」を立ち上げました。委員の皆さまのご意見を伺いながら、検討を深めていきます。

(4)学校施設開放

施設予約システムへの移行などに伴い、学校施設開放運営委員会の活動は、9月末をもって終了します。運営委員会の皆さまには、長年にわたり学校施設の安全な利用と地域交流にご尽力いただきましたことを、心より感謝申し上げます。運営委員会の皆さまのこれまでの思いを大切に、今後も学校施設が安全・安心で、地域の交流拠点となるように取り組んでいきます。

2 防災

今年7月、ロシアのカムチャツカ半島でマグニチュード8.8の地震が発生し、2,500キロメートル以上離れた日本でも広範囲で津波警報・注意報が発令されました。また、全国各地で線状降水帯による豪雨などの風水害が発生し、災害への備えの重要性が日々増しています。
渋谷区では渋谷区総合防災訓練「渋谷防災キャラバン」を区内全11地区で開催し、日頃からの災害への備えや防災意識、地域防災力のさらなる向上に努めています。今年度はこれまでに4地区で開催し、多くの皆さまにご参加いただきました。9月から12月にかけて、残る7地区での開催を予定しています。
また、他自治体や民間事業者と協定を結び、災害を乗り越えられる態勢の構築を進めています。災害時に円滑な対応を行うためには、日頃からの訓練・連携が不可欠です。そのため、9月には渋谷区の災害対策本部訓練を実施し、災害時相互応援協定締結自治体や民間事業者と受援や物資搬送の調整会議を行い、また、宇都宮市の総合防災訓練には職員を派遣しました。今後も自主防災組織の被災地視察など、平時から顔の見える関係を構築するための取り組みを進めていきます。

渋谷防災キャラバン当日の屋外会場の様子
渋谷防災キャラバン

3 安全対策

昨年10月から、迷惑路上飲酒に起因するごみの放置や騒音などのトラブルを防ぐため、渋谷駅周辺における夜間の路上飲酒を通年で禁止しました。これにより「渋谷は路上飲酒ができない街」という認識が広がり、路上飲酒者は大きく減少しています。
また、今年の4月からは、区民および来街者の安全の確保および快適性の向上を図るため、客引きやスカウト行為などの罰則を強化し、9月15日現在で過料の徴収件数は14件となっています。
しかし、インバウンドが増加していることや、路上飲酒の禁止を知らない来街者、利益を上げるために客引きを利用する店舗も存在し、完全な撲滅には至っていません。10月には来街者が増加している中でハロウィーンを迎えます。警察をはじめ関係機関と連携し、引き続きパトロールなどの対策を講じ、安全・安心なまち、渋谷の実現に努めていきます。

4 クールシェアスポット

今年の夏も、全国平均気温が統計開始以来最高となるなど、昨年に続き記録的な猛暑となりました。
今年度は、クールシェアスポットの開設時期を6月に早め、6月1日時点では63か所だった指定箇所を、民間施設のご協力により、8月末時点で109か所まで拡充することができました。
厳しい猛暑が続く中、多くの人にご利用いただき、区民の皆さまの生命を守る熱中症対策の一つとして、しっかりと役割を果たせたと実感しています。改めて、民間施設のご協力に感謝するとともに、来年度以降も継続したご協力をお願いしてまいります。

施設内にソファや椅子・机が設置されているスポット
クールシェアスポット(YCC 代々木八幡コミュニティセンター)

5 健康・スポーツ

今年は「東京 2025 世界陸上競技選手権大会」と「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」が開催される、世界のトップアスリートを身近に感じながら、「見る」スポーツを存分に楽しめる一年です。
デフリンピックの開催を契機に、応援文化を醸成するとともに、障がい者への理解を広げ、深める機会となるようにさまざまな取り組みを行い、さらなるダイバーシティー(多様性)の浸透を図っていきます。
また、新たに、世代を超えた地域交流の場として、渋谷区カラオケ大会「SHIBUYA NODOJIMAN(しぶや のどじまん)」を開催し、カラオケもスポーツの一つと捉え、地域で身近に参加できるスポーツ環境をより一層充実させていきます。
子どもの頃から、日常的な運動習慣を身に付け、健康とウェルビーイング(注)につながるように、スポーツが暮らしに溶け込むまちづくりを推進していきます。
(注)一人一人が幸せを実感し、心豊かに暮らしている状態のこと。

ろう者と並んで手話を教わる参加者の様子
7月に行われた手話講座の様子

6 福祉

依然として物価上昇の傾向が続く中、介護事業所が安定した介護サービスを提供できるように、昨年に引き続き、東京都の補助対象外となる事業所に対して、光熱費、食材費および燃料費を区独自で補助します。
また、要介護者の在宅介護サービスを強化するため、訪問介護と訪問看護が連携し、24時間体制で定期巡回と随時対応を実施する新たな事業所の開設を支援します。
区長の発言全文は、渋谷区ポータルに掲載しています。